スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

必殺!猫パンチ!

中学3年生になり、さらに受験の二文字がちらつきはじめたせいか、

なんとなく、担任先生の意気込みのようなものが、ジワリと滲み出るのを感じるこの頃です。

 

お便りには、ため口禁止、敬語を使う、ひとつの指示だけでなく複数の指示を聞いて行動できるように……などと書かれており、

「友達同士でもダメなんかい」

「複数の指示をこなせるなら苦労せんわい」

と地味なツッコミをひとり、心の中で呟いております。

 

「細かい事を言えばきりがない」

うちの子達が学校生活を送る中、どの子に対しても、そう割り切りながら見守っていた部分はあります。

だからこそ、ここぞという時には、行動に移してきたつもり……ではある……のですが。

 

担任先生とやり取りする連絡欄には、学校での、娘の微笑ましいエピソードも書かれており、ありがたい気持ちにもなるのですが。

以前はわりと多いと感じていた、肯定的な表現から、少しずつ否定的な表現に変化している、もしくは増えている印象があります。

 

これまでは、「細かい事を言えばきりがない」気持ちもあり、

「信頼関係があれば、娘が関わりを持つ大人の中で、厳しさを持つ大人がいてもいい」

「学校は、家庭や放課後等デイよりも、現実の厳しさを実感できる場ではあるだろう」

くらいに捉え、あえて努力して目をつむっていた時も、ないとは言えなかったのですが。

 

やはり反応を示さないことには、相手も「これでよし」「了承済み」のように受け止められてしまうんだろうなあ。

 

それが私の、一時的な引っかかりで終わればいいのだけど、

娘にとっては、担任先生に対する違和感や不信感が、さらに増えることになるかも?

 

そして担任先生の中で、娘に対する誤解のようなものが、そのまま認識されてしまう?

 

そのような思いの中、

なので、

「細かい事を言えばきりがないけど言っておこう」

と考えを改めました。

 

担任先生からの欄に、「ん?」なるものを見つけると、

家庭からの欄に、クドクドと……いえ、淡々と、

解説したり、弁解したり、親としての思いを伝え返すわけです。

 

そして翌日、その返事を読む前の緊張感ったらないですね………

一体どんな返しが待ってるんだろうと思うと、心臓バクバクのチキンハートなんですが……

案外、こちらの猫パンチは軽くかわされ、違う話題にすり替えられてたりするので、かなり手強いかもしれません。

 

まあ、いつまでパンチし合ってても拉致があかないので、ほどほどで切り上げようと思いますが……

ただ黙ってパンチされてるだけじゃなく、受験生だからこそ反旗をひるがえす必要があるのかなとも思います。

 

が、がんばるニャ!!

ぼやきのつむさん(そうだん編)

娘の進路の事や、担任の先生との関係で悩むようになり、

それまでは放課後等デイのスタッフさんに、時々相談したり、話を聞いてもらったりしていたのですが。

 

そう言えば、相談する場所があったじゃないの。

存在感が薄くてすっかり忘れてたけど…

 

放課後等デイサービスなどの福祉サービスを受けるにあたり、利用者は相談支援事業所と契約し、云々かんぬん…

って感じの場所。

 

かれこれ三年以上、継続してきたのになんで存在感が薄いかというと、

モニタリングは電話10〜15分程度の話し合いで、面会もないし、こちらも形式的なものと思っていたしで。

相談らしき事をする気も起きなかったんです。

また、相談したところでどのくらい対応してくれるのかも謎だったし。

 

それでも「そんなもの」と思っていたんですが、

ある時、ひょんな事で

「ここはもう切ろう」

と思い、別の事業所に乗り換えちゃいました。

 

そして次の相談支援事業所。

今度は、娘を連れてそこのスタッフさんに会ってきました。

色んな話をして、色んな話を聞いてきました。

娘は少ししか話さなかったけど、ずっと話を聞いていました。

 

こういうのって、何だろ、

地域性とか、どれだけ動き回ったとかじゃなく、

支援してもらえる人には、会える時には会えるのかな。

こういうのを縁がある、って言っていいのかな?

 

だけど、

味方を作るにはある程度の努力が必要だし、

味方になるにも努力が必要ですね。

 

当然の事を今さらなんですが、

これからは私だけじゃなく、娘にとって安心して何でも相談できる場所になってほしいと思います。

 

ぼやきのつむさん (たんにん編)

若干ハラハラだった修学旅行も、出発の朝に見送った時点で

「大丈夫」

と思ってはいたのですが。

やはり学校に到着して出迎えた時の、何かをやり遂げた?ような安堵の顔を見て、

「行けてよかった」

と母は思いました。

本人からは何も言わないし、私も根掘り葉掘り聞かなかったんですけどね。

飛行機が面白かったとか、旅館のご飯が美味しかったとか、そんなたわいのない話。

 

しかし、担任の先生とは何となく距離を置いてしまうのでした。

会話や文章の端々に、少し引っかかりを感じてしまったり、

言葉の裏を読んでしまい、一人で勝手に疲れています。

やはり信頼を失うという事は、こうも心が離れてしまうものなのですね。

 

不器用さとか、実力の無さとかを責めたいのではなくて、

むしろそれは二の次でいいんです。

何より欲しかったのは、誠意とか寄り添ってくれる気持ちだったように思います。

そもそもコームインにそれを望むのが間違いなのかな?

 

そんなに大きな事を期待してたわけじゃないけど…

人と人が繋がるための、基本的なものは持ち合わせていると信じなければ、

関係なんて作れませんよね。

 

プライドの下げにくさや、どこからくるのかわからない自負のかたまり…のようなもの。

相手のプライドを保つために、こちらが我慢する必要はないのかなって。

 

「こりゃあかん」と思ったら、

迷わず切るべきなのかもしれない。

まあ、切れる相手ならいいんですけどね。

憂鬱な修学旅行(やっぱり)

中学校生活で最大とも言えるメインイベント、修学旅行。

そんな季節となりました。

修学旅行については、2年生の3学期から少しずつ話し合い、準備が行われます。

それ以前に、担任の先生から、グループ行動や宿泊部屋などは、支援学級のみの構成でやると聞いていたし、

(そのほうが娘は安心して行動できる)

小6の修学旅行はギリギリまで説得したものの、結局参加できなくて、後になって「なんで行かなかったんだろう」と後悔していたので、

今回こそ、楽しみに、そして楽しく過ごせることを、信じかけていたのですが…

 

数日前、

「修学旅行、行くのヤダな」

とポツリ。

ふぇ!?!? と、耳を疑いましたよ。

(疑いたい願望)

 

で、

時間がゆっくり取れる時に詳しく聞いてみたんですよ。

 

すると、いくつか心配な要素が出てきたので、アドバイスしたり一緒に考えたりして、大まかには解決したんです。

 

それで、話し合った事を、一応担任の先生にも連絡しておくねと話したんですが、

自分で言えるなら直接言ってみたら? と勧めたんですよね。

(できれば自分の口から伝えてほしい)

 

しかし、どうやら担任のことは苦手らしい…

という事が、今になって判明したわけです。

 

いや、何となく、そんな気もしてたんですよ。

 

昨年度の後半から、連絡帳には時々、

娘の苦手さに関する報告が、チクチクと書かれたりしました。

それでふと、娘は担任のこと、どう思ってるのかな? なんて、新学期になってから気になってたんです。

 

昨年度の後半くらいから、

コミュニケーションがうまく取れない、

質問に対して返事が遅くうまく返答できない

指示したことが実行できない、

わからないことを質問できない、

などの指摘をされるようになりまして。

 

そう連絡帳に書かれましても「その通りですが何か?」と言いたくなってしまいました。

(言ってない)

だから、これまでもずーーっと、それを踏まえて関わり続けているのですが?

 

先生はそれらの事を、

娘がどうしてできないのか考えた事はありますか?

どうすればできるようになるか考えてくれてますか?

そこまで求めるのは、学校では無理ですか?

 

なんか、修学旅行、嫌なら行かなくてもいいよ、と言いたくなりました。

でも、その事ですべてを諦めるのは何だかもったいないくらい、

修学旅行はいい経験ができると思っているので。

 

もしまた渋ったら、

「大丈夫だよ、行けばなんとかなるから、行っておいでよ」

と言うつもりです。

 

しかし学校に関しては、もし担任と顔を合わせるのが苦痛なら、

「行きたくないなら、学校休んでもいいよ」

と、難なく言えてしまいそうな母がいまして。

 

あんなに不登校を恐れていて、実際、不登校になって心が折れていた頃に比べると、

随分、大人になったなあと自分を褒めてます。

(褒めちゃいかんところ?)

 

 

噂の三者面談 (知ってるけど)

三者面談しました。

疲れました。

予定時間よりオーバーしてしまい、次の人に申し訳なかったです。

疲れました。

二年生の時は何だかんだ言って、

参観日に行ったり学級懇談はあったものの、

個人面談的なものは殆どなく、

連絡帳のメモのやりとりで済ませていたので、

久しぶりに担任と生で向かい合った印象でした。

三者なので娘も同席ですが。

 

質問に答えられない、質問ができない、コミュニケーションが取れない、

今のままだと高校でも苦労する、たとえ支援学校であっても。

ではそれを支援するために、どのように関わってきてくれたのですか?

できない、無理、難しい、とばかり並べ立てて、

あなたはどのような策を練ってくれたのですか?

それを望むのは欲張りですか?

家庭で努力すべき事なのですか?

そもそも、娘が一生懸命努力して、無理をしてまで頑張らなければならない事なのですか?

すでにもう、あなたへの期待も信頼も、

少しずつ削ぎ落とされていて、

作り笑いもぎこちなくなってしまいます。

あー疲れた。

 

小さい声ではあったけれど、

「頑張ります」としっかりとした意志の答えを、

「何を頑張るのか知らないけど」と

笑ってあしらうのはやめてほしい。

(意外と支援級に多いんだなこういう先生は)

でも

「誰も怒らせたくないし傷つけなくない」と、

これまたしっかりとした意志で娘は言うんだな。

あー、私もそう思ってるよ。

それこそ難しい事ではあるのだけどね。

 

春になると

春はリニューアルな気分になるので、ふと書いてみようかと誘われてしまいます。

 

4月から中学3年生になった娘は、いよいよ進路について的を絞っていかなければならない時期となりました。

 

幼少期に発達の遅れが見られ、

療育センターに通い、

検査と診断を受け、

幼稚園に加配を配置してもらい、

小学校では支援学級に所属し、

ある時、普通学級に行きたいと頑張り、

挫折して不登校となり、

数ヶ月後、少しずつ登校するようになり、

無事卒業して、

中学校では支援学級からスタートしつつも普通学級への思いは抱きつつ、

やはりそのハードルは高く硬く、

そんな中、本人への診断説明を経て、

卒業後のその先は特別支援へ継続となるか、と収まりつつ、

学校見学や教育相談をするものの、

。。。。。

やはりやはり、本人の中ではしっくりしないものがあったんですね。

 

今現在の気持ちとしては、

普通高校を卒業して専門学校に行きたい」

それが娘の思いのようです。

 

けれども、普通高校でやっていけると自信があるわけではなく、まだ迷っている段階だし、

支援学級に籍を置いて定期テストもろくに受けていないため、評定の関係で、受験できる学校は限られてくると思います。

 

まずはどんな学校があるのか、調べてみて、あちこち一緒に見学しようと話しています。

 

全日制、通信制、公立、私立…

同時に特別支援の学校へもまだ足を運ぶつもりです。

いくつかの選択肢があり、情報を得て、最終的に、

娘が「ここに行きたい」と言える進路を目指して…

 

秋にはそうなっていてほしいと、今から秋が待ち遠しい母なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

メモ

‪探し物でメモアプリを見ていたら、いつ書いたか覚えてないメモが出てきた。多分、今年?1年以内だと思うんだけど、娘からの質問を受けて答えた内容だと思うんだけど。下書きにして放置してたみたい。‬

 

メモ
「私のこといつからアスペルガーだとわかったの?」
アスペルガーと言われたわけじゃなく、発達障害と言われたんだけど、幼稚園に行く前に検査した時だね。
あなたに似ていることが書いてある本を探しているうちに、いつのまにかアスペルガーと書いてある本にたどり着いただけなんだけどね。(アスパーガールとかね)
アスペルガーの子は、IQが高くて言葉を話すのが得意らしいから、あなたは厳密にはアスペルガーではないと思うんだよね。
ただ、色んな発達障害があって、一人ひとりの特性も違うから、一概にこれだ、とも言えないんだけどね。
あなたの中にいる内側のあなたと外側から見えるあなたとギャップがある気がする。
外側のあなたはほとんどしゃべらないし思ったことを話てくれないけど、内側のあなたは色んなことを考えてて色んなことを感じてるでしょ?
そのギャップをできれば少しでも少なくしたい。
そのギャップにあなたは困ってるよね?うん
困ってないなら、変わりたくないというなら無理に変わる必要はないかもしれないけど、もし変わりたい、もっと自分を出したいと思ってるなら、努力してやってみよう。
学校でも放課後デイでも作業したり友達と何となく過ごしているようだけど、根っこのところではあなたが内側の部分を外に出せるようになってほしくて関わってもらっていると思うよ。
お母さんにもあなたが何を思ってたり考えているのかほとんどわからなかったんだよ。家族でもわからないんだから、よその人はもっとあなたのことをわからないと思うんだよね。
内側のあなたを出せるようになったほうが、色んなことがスムーズになると思うよ。

 

だそうです。