スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

おでんくーん! (発表会パート2)

総練習を観に行きました。 観に行くだけならいいと言っていたのに、時間が近づくとやはり「行くの面倒くさい」などとしぶり始めるので、「いいじゃん、観るだけなんだから。ほら、なかなか自分が出る劇を客観的に観る機会ってないじゃない? それはそれで面…

誘惑の観にスカート (発表会パート1)

小学校最後の発表会。 先生から台本を渡されてから本番までは3週間。 台本を手にした時は、食い入るように読み出しました。 そして来週から練習に行くというのです。 おお…演劇効果? (娘は劇や歌が大好きなのです) そして言葉通り翌週の月曜日から、何の抵…

昨日見た夢

「お母さんの夢ってどんな夢?」 突然娘が聞いてきた。 「え?! えっ? えー…? 夢って…これからやりたいこと?」 そうじゃなくて、夜に見た夢のことだった。 「お母さんさ、最近あまり夢を見なくなったんだけど、今朝はゆっくり起きる日だったから、 見た…

扉の向こうへ

娘の不登校が続くなか、いざなわれた魂の世界 その出口の扉にたどり着いたようだ 心はとても穏やかで安らかだ 嵐のあとの海の静けさ 不思議なのは この世界を歩いている後半 娘に対する自分の気持ちが楽になりだしたとほぼ同時に 娘が学校に足を向けはじめた…

最後のピース

パズルというのはおもしろい。 最初は悪戦苦闘しながらも、ある時、1つのピースがはまったことをきっかけに、次々とはめられる時がくる。 わたしの心の中には2つの柱が立っている。 わたしという神殿を支える2つの太くて大きな柱。 その柱はわたしに潜む…

じーちゃんが怒っている

むかし、2度目の堕胎をした時かする前か忘れたけれど、 夢の中に死んだじーちゃんが出てきた。 じーちゃんは怒っていた。 無言で、しかめ面をして。 「ごめん…ごめんじーちゃん、こんなどうしようもない事ばっかりして…」 無言の圧力にうつむいてしまう。 ……

魂の集う場所

突然よみがえった記憶がある。 わたしには弟がいるらしい。 いるらしいのだが会ったことがない。 そしてこの世界の住人ではない。 そして弟かどうかは、実はわからない。 なぞなぞのようだが、その答えは堕胎されたから。 わたしが成人してから、何気ない会…

世界の中心より世界の果てが好き

魂を拾う旅の果て。 その行き止まりには… 自分の中では折り合いをつけていると思うし、実際つけていたことを確認することができた…旅だった。 2つの問題が常に幼い時からわたしの中に渦巻いていたらしい。 1つ目、少なくとも小学校にあがった頃から、「こ…

よごれた顔でこんにちは、きみ元気かい?

心の中の引き出しを整理していたら、その薄暗い部屋のすみに背中を向けてしゃがみこんでいる自分を見つけた感じ。 別に驚きもせず、 「やあ、きみはわたしだね。そういえばそんな自分もいたよね…」みたいな感じだ。 はじめはその魂だけで姿を確認できずにい…

魂を拾う旅のゆく先に見えるもの

心理士さんとのカウンセリングもそろそろ終盤に近づきつつあるような気がする。 わたしが抱えているものと、娘の今の状態との関係が、だんだん見えてきたように思うから。 しかし、その作業をする中で、娘を人質にされているような気もする。 娘と引き換えに…

山道ドライブ

シルバウイクの連休、娘と2人、車でお出かけした。 日頃、娘から行きたいと言ってくる場所は、たいてい図書館か本屋、気が向けば服屋とか靴屋。 最近、気晴らしになるようなお出かけをしていないので、せっかくの連休にどこか1つくらい出かけてみたかった…

ピアノは弦楽器

上原ひろみ Green Tea Farm - YouTube ピアノの音が好きだ。 物心ついた頃から、歌でも曲でも、まわりに音楽があふれていたように思う。 小学生の頃、ピアノを習いたかったが親に却下され、そろばんを習いに行った。 音楽は好きだったので、学校帰りに歌謡曲…

自死のみえる風景と『ノルウェイの森』

今まで生きてきて、自分の身近でその風景には直接出会わなかった。 ただ、自分の身近な人の中には、その風景を見ている人が時々いる。 過去の恋人の祖父。 その恋人もまた、死というもののそばで生きているように感じた。 生きているそばに死があるのではな…

死について

子どもの頃、「人は死んだらどこへ行くのか?」という疑問を、多くの人は持つのではないだろうか。 「死んでしまいたい」と思うこともまた、多くの人が経験してるように思う。 当たり前なのだけど、わたしは死んだ経験がない。 でも死んでしまいたいと思うこ…

娘のドクター

娘が学校を休みはじめてから、わりと早い段階であちこち相談に足を運びました。 「あせらずゆっくり」「無理をしないほうがいい」と言葉ををもらうことが多かったように思います。 わたし自身、長くなりそうだなあと感じていたし、朝動けなくなってしまった…

深まるのは秋か性教育か

夜、娘と2人で布団に入りながら。 私「抱き枕を抱いて寝ると気持ちいいよ」 娘「生身の人間のほうがよさそう」 私「 ( 意味深だわ・・・) うん そうだよ〜 お母さんが抱きつこうか?」 娘「いや 彼氏ができたら彼氏に抱きついてもらう」 私「 ( おう!? ) …

実際に働くことと、好きなことのギャップについて

娘が休みはじめてから、母としてあれこれと奔走していたのにもかかわららず、その姿を娘にはなるべく見せないようにしていました。 関係機関との電話連絡も、娘の聞こえない場所で行っていました。 娘には、母親が何をしているのかがよくわからなかったかも…

チェスの駒

自分を切り離して、相手の立場になってものを感じたり考えることはわりと難しい。 相手との距離や位置を変えたり、時間やタイミングをずらす必要がある。 子どもたちが生まれて、人並みに子どもへの愛情は持っていたと思う。 特に娘には、障がいがなければ多…

ありがとうとごめんなさいの意味するもの

人に感謝するということは、自分が助けられたということを認めること。 謝罪するということは、自分の非を認めること。 自分が人に助けを求めてしまった、 自分が誤ったことをしてしまったと。 それはどちらとも、人に手間を取らせてしまうことになる。 娘が…

明日、ヤンママになります (もちろんヤンキーママ!!)

心理士さんは「お母さんの場合は、発達障がいのお子さんに対して、不適切な育て方ではなく、適切な育て方をしたために、かえって娘さんがこじれてしまったのかもしれない」…というような話をしてくれました。 うれしいのか悲しいのか…。 でもなんとなく、言…

娘がどこに向かおうとしているのか

小学校に入学してから、娘が学校生活の枠のなかで過ごすことを見守ってきました。 そうしながらも娘が学校に通っているあいだ、わたしは娘をどこへ導けばよいかいつも迷っていました。 娘には障がいのことはまだ説明していない。 なぜ支援級にいなければなら…

マブいねーちゃんがグミを食べる話

マブイグミ。 確か1番最初のカウンセリングの時に、心理士さんが「わたしが今から口にすることばを復唱してください」と言いました。 短くて簡単な「わたしは〜です」的な文章を心理士さんがことばにして、わたしが同じことばを復唱します。 2回ほど続けたあ…

ライフイズビューティフル

何回目かの、わたしのカウンセリングの日。 いよいよ、自分の中の核心に触れる話をしなくてはいけないのかなと思っていました。 ただ、ありのままを話す必要があるのだろうか? という疑問があり、そのことを心理士さんに伝えました。 それで、少し違う方向…

たましいをひろうたび

心理士さんとのカウンセリングをすすめていく中で、次回はいよいよ私の中の抱えている、抱えてきたモノを広げなければならないのかなあと漠然と考えていました。 何となく次までの1週間、話すことを整理したり、過去の自分に会いに行ったりという作業を繰り…

家の外のこと

娘の不登校に思うことで、ふたつほど、自分の中でやりきれなかったことがあります。ひとつは、これまで障がいのある娘を抱えながらも、学校の係やら地域のお手伝いやらとあれこれ動き回っていたこと。自分の子どもを後回しにして、まわりの子どもや大人の面…

兄2のことば

この前、兄2と2人で出かける用がありました。 良い機会だと思い、彼の妹である娘の不登校のことでゆっくり話したいなあと思いました。 すると、兄2のほうから話を切り出してきました。 「○って最近どうなの?」 「これからどうするの?」 「学校に行けるの?…

君は僕の太陽だ

わたしが受けているデイの心理士さんのカウンセリング。 心理士さんはデイに通う子どもの支援だけではなく、その母親も一緒に支援をすることを大切にされています。 母親がカウンセリングを受けることで、子どもの療育の、その家族の手助けになるように…と考…

もみかえし

娘が不登校になった春から、何ヶ所か相談に回り、 病院にも診察し、治療方針 (というか、未来への考え方、方向性のようなもの) も見えてきて、前に向かって動き出しています。 具体的には、通院と放課後デイサービスと適応指導教室に通うこと、 学校へのアプ…

決戦は金曜日?

ある時、心理士さんとのカウンセリングの中で、 「娘さんの特性のことで思うところはないですか?」と聞かれました。 これは、わたしが自分について話したいテーマのひとつです。 わたしは、子どもの頃から障がいのある人、子どもさんに違和感や嫌悪感はあま…

わたしのカウンセリング

娘が放課後等デイサービスに通うようになってからまもなく、そこの心理士さんから、 「お母さん、カウンセリングをしてみませんか?」と誘われました。 心理士さんいわく、ここで対象になる子どもを見ていくだけではなく、お母さんとも話をしていくことで、…