スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

例のあのひと

突然、うしろから声をかけられた。

まさかその人がこの場所にいるなんて思いもよらなかったから、ぎょっとした・・顔になっていたかもしれない。
ふり返ると例のあの人とその娘が座っているではないか・・
すぐに言葉が見つからず、口ごもりそうになりながら、二言三言言葉を交わしただろうか・・
何気なく前を向いて集中しようと思っても、後ろが気になり集中できない。
顔がこわばっているのがわかる。
何分かして、さり気なくうしろを確認すると、その母娘はいなくなっていた。
・・無駄に緊張していた数分間がすごく、もったいない。
 
・・基本、私はストライクゾーンは広いほうなのだ。
老若男女、どこの生まれだろうが、どんな成りをしていようと、あまりこだわらない。
逆に言えば、どんなに愛想よくふるまわれても、自分に好都合な相手でも、そういう理由では人を選ばない。
ただ、やはり相性はあるので、合わない人と無理に近づこうともせず、仮に相性バツグンであっても、相手の出方を慎重に見るほう・・だと思う。
自分と他者との距離は、その時その時で微調整をしているので、
ちょっとやそっと変なことされたり、意地悪をされても、虫の居所が悪いのかな?・・くらいに思えるし、
だんだん苦手要素が高まってきたら、それとなく距離を置いたりするのです。
しかし、その距離の調整と相手からの接近のバランスが崩れると、自分の中で圧がかかってしまう。
うまくやれば、嫌いにならずにすむ人を嫌いになってしまう。
最近のそのパターンが、例のあの人なのです。
もともと幼稚園時代からママ友付き合いで集まったりはしていました。
私は基本、ワイワイはあまり好きではないので、ほどほどに付き合っていたのですが・・
そのママ友付き合いと、子ども同士の付き合いが、混ぜこぜになるのは嫌なんです。
子ども同士、純粋に仲良くなるのは大いに構わないけど、
ママ友付き合いの気配を感じながら、子ども同士が仲良くなるのが・・
とてもとても苦痛ですね。
そしてママ友付き合いの
「私たちは仲良しママ友♪」・・みたいなそこから醸し出す甘い香水のようなものが・・大嫌いだ・・
それでも子ども同士がきっかけはどうであれ、
遊ぶ約束をしたり、たまたま習い事が一緒になったり、同じクラスが続いたりして・・
それとなく、付かず離れずでママ友同士の関係も続いてきたのですが・・
大人はいいんですよ大人は。
どうにでもうまくやれるから。
でも、子どもはどうなんだろう・・
娘がその子のことを好きなのはわかっています。
低学年の頃は、自分から△ちゃんと遊びたいと言うし、誘われるととてもうれしそうでした。
でも△ちゃんはどうなんだろう・・
娘と遊んでて楽しいのかな・・と思うことは常に考えてました。
なんせ、一緒に遊ぶといっても、同じ空間に一緒にいるだけで別々の事をしていたり、話しかけても会話は続かない。娘から話しかけてこない・・
フツウの女の子なら、つまらないと思うんです。
はたから見ている私でもはらはら気を揉んでしまいます。
だから、そろそろ娘に愛想つかしてもいい頃だな・・と感じているのに、
今だに△ちゃんのママが「遊びにおいで」とか「△と一緒に習わない?」とか声をかけてくることに、
だんだんストレスを感じてきたのです。
正直、私の中では、子どものつながりがあったからママとも繋がっているわけで、
(というか、会えばあいさつもするし、話しかけられれば相手にもなります。)
子ども同士を不自然なカタチで仲良く(見えるように?) させる気なんて、毛頭ないわけで、
それでも、△ちゃんが少しでも娘を気にかけてくれているのであれば、
それはそれはありがたく、感謝したいのです。できれば無理しないでねと言いたいくらい。
しかし、ここ1〜2年の出来事で、△ちゃんが娘に
「○○学級だからってえらそうにしないでよね」とか、それ以前の発表会配役オーディション事件があったりで、
間違いなく、△ちゃんは娘を嫌いなグループに入れていると思うのです。
仮に嫌い、とまではいかなくとも、まあ、どーでもいい人の部類ではあると思います。
それなのにそれなのに、あの人(△ちゃんのママ) はそうやって私に声をかけてくるのです。
いつもではありません。
あの人の話し相手がいれば、私に構わずそちらにずっといます。
同じクラスであったり、本来の位置が近い関係だと、
関わり合いたくないと思っても、いやでも顔を合わせることもあります。
そういう、ちょっとしたスキを見て、私に向かってくるのです。
それも、当たり障りのない話をしてくるので、かえってそれが苦痛ですね・・
あの人は娘の障がいのことは何も聞きません (娘は支援学級なので、何か事情があるとは考えているでしょうが・・)
そして、今回3週間近く学校を休んでいたのに、
何のためらいもなく、何もなかったかのように私に声をかけてくる・・
その神経が信じられないのです。
・・もしかしたら、学校を休んでいたこと、知らなかったりして・・?
そんなことを考えるうちに、
さらにあの母娘が大嫌いになるのでした。
そしてまた次に会う時がくると考えると、
憂鬱でならないですね・・
私からは近づいてないんですよ・・ごちゃごちゃ以降は・・
向こうがどういうもくろみで近づいてくるのかが、かなりモヤっとしますね・・
単なる社交辞令・・そういうことにしておきましょう・・