スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

感情を表現するスキル

お母さんはもっと感情を表現したほうがいい・・・と言われました。

私は娘に障がいがあると知ってから今まで、娘には感情をあまり顔には出さずに接してきたように思います。
もともと上の子ども達にも、いえ、それ以前にも、自分はどちらかと言えば、感情の起伏が激しくはないと思います。
普通に笑ったり怒ったり泣いたりはします。ただ、それは他人経由というか、自分にまつわる事で激しく感情をぶつける事はあまりしてこなかったかもしれません。
例えば、誰かが受けた辛いことに対しては怒ったり泣いたりはあるけれど、自分自身に起きた辛いことでは感情を出さないほうかもしれません。
出さないのか、出せないのかはわかりません。
同じように嬉しいとか喜ぶとかもそうです。
自分にまつわることには表現しづらいです。まあ、笑う事はしますが。
なぜそうなのかと言うのは、何となく思い当たることがあるのですが、とりあえず今は言及しません。
最初に戻りますが、娘の不登校に対して、もともと障がいがあるということも考慮していたとは思うのですが、
不登校になった時も、続いているあいだも、以前より自分の感情をコントロールしていたと思います…今に至るまで、意識して。
そのほうが娘には良いと考えていました。
ところが心理士さんのお話では、もっと自分の気持ちを出して、嬉しいとか悲しいとかを娘にぶつけてよいと言うのです。
そのことはある意味意外でした。
発達障がいの子どもには、淡々と接したほうがいい・・と何かで読んだような気がするからです。
そしてそれを意識して接していたように思うのです。
例えもともと自分の感情を表現するのが苦手だとしても。
心理士さんのお話では、比較的多くの発達障がいの親御さんの場合、そのようにアドバイスすることもあるそうです。
しかし、娘の場合、なのか、私の場合、と言いますか…逆に母親の感情を表現して見せてあげたほうがいいとおっしゃいました。
娘の前で泣いたり笑ったり怒ったり。
それはなぜなのか?
娘は私の姿を見て、敏感に色々なことを感じているそうです。
自分のために母親が動き回ったりして大変なのをわかっていると。
確かに私は娘の前で「忙しい」とか「苦しい」とか口にしませんが、あちこちと出かけたり、誰かと電話で連絡を取ったりしているのを娘は目にしています。
きっと大変だろうとか、辛いんじゃないかとか…。
それなのに。
私の態度や表情がその様子とかみ合っていないとなると、かえって混乱してしまうのではないかと…。
だから、娘自身が感じていることと、母親の表情から見てとれるものが一致しているほうがいいのだそうです。
そして、のほほんと親目線で娘と向かい合い、寄りそうのが望ましいと。
 
…そうなんだ…。