パズルというのはおもしろい。
最初は悪戦苦闘しながらも、ある時、1つのピースがはまったことをきっかけに、次々とはめられる時がくる。
わたしの心の中には2つの柱が立っている。
わたしという神殿を支える2つの太くて大きな柱。
その柱はわたしに潜む問題の象徴なのだが、
その2つの問題を語りだす意味があるのかと、ずっと疑問だった。
あの時、弟の存在を思い出すことで、私のもとにやってきてくれた娘の意味を知ったような気がした。
それと同時に、2本の柱について語りだす用意が自然にできてきた。
そして、2本の柱が支配という材料でできているらしいとやっと気づいた。
それは、わたしの人生に対する支配と、わたしの存在に対する支配とに解釈してみる。
(わたしは性的なものがなぜ関わるのかわからなかったのだが、わたしという女性性に対する支配なのかもしれない)
それらの支配がわたしの心にそそり立ち、見下ろされ、干渉される。
長い間、重苦しい圧力が神殿にまとわりついていた。
その神殿を見守っていたのは、わたしの無意識のなかにいる弟だったのだろうか?
カリオストロの時計塔のように、弟という指輪をはめ込めた途端、歯車が回りだした。
もしくはラピュタの呪文のよう。
崩壊と再生を意味するような。
そして弟によって最後のピースの在りかを知る事ができた。
そして最後に娘というピースをはめてみる。
おかえり娘、おかえりわたし。