発表会前夜。
娘の心は「劇にはもう出ない」
そう決めています。決めてしまったら、もう心は動きません。
心が動かないのに劇に出演するよう説得したり、何とか出演させるように仕向けたとしたら、娘の心は母から離れていってしまう気がしました。
だからこう言いました。
「発表会、一緒に観に行こうか」
「うん」
「じゃあ、何時に行こう?」
「最初から観る」
さ、最初から? おでんくん効果??
「よーし、じゃあ明日、早く起こすからね〜、ちゃんと起きてよっ」
そして当日。寝坊してしまったので、途中から観に行きました。
体育館に入ると、やはり少し落ち着かない様子でしたが、この前よりは大丈夫そうです。
そして6年生の劇もそれなりに観ていました。
途中、友だちの台詞がちょっとおかしいと「ふふっ」と笑ったり「あれ?」とか言って、それなりに楽しんでいるようでした。
劇は今まで観た練習の中で1番良い仕上がりでした。
合唱も今までの中で1番声が出ていました。
そこに娘がいないのは正直残念だけど、娘はわたしの隣りにいる。
帰りの車の中。
「みんな頑張ってたね」
「うん」
「みんなも頑張ったけど、あなたも頑張ったよね」
とどけ、とどけ。
追伸。
昨日、娘がぽつりと話しだしました。
- 3歳に戻りたい
- 3歳が無理なら小1に戻りたい
- 戻って嫌な記憶を消したい
- 友達をたくさん作っておけばよかった
- 勉強も・・・
やっぱりこの世界がなくなってほしいなんて、言い訳なんじゃないの?