スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

9月の頃の話

10月、発表会の練習に何度か足を運んだ事で、娘は学校という場所や教室という空間へのハードルが少しだけ低くなったようです。

実はその練習の前に、足を運ぶきっかけがあったのでした。
 
医師からは特性が重いと説明されつつも、登校刺激は気にせずやってよいと言われていました。

 

  • 「中学校までは理由などなく『学校に行く』ことを前提として考えてもらう。
  • スモールステップで少しずつアップしていく。それが本人の目で見えるように。
  • 試行錯誤しながらも気づいたら到達しているような状態に持っていけるとよい。
  • 字義通りに受け止めてしまうので含みを持たせない…噓つきと思われ信用されなくなる (学校で勉強するしなくてもいいよと促してしまうと「勉強しなくていいんだ」と思われてしまう)
  • 社会に出た時に求められるのは勤勉さ…きちんと通うこと、調子が悪くてもまず行ってみるという勤勉さが大事
医師のお話は説得力があり、納得もできるのですが、じゃあ実際どんな風に登校刺激をして行けばいいんだろう…。
多分医師は、担任の先生や学校と話し合いながら進めてもらいたいと考えているのかもしれません。医師からいちいち細かいことを指示したり指導するものではないと…。
それでも私としては心もとないわけで。
 
学校側は、2学期が始まる直前にケース会議 (のようなもの) で情報の共有をしてもらいましたが…そして学校に足を運ぶことへの協力は惜しまない姿勢なのですが。
あくまでも「家庭からの要望があれば」なのです。
担任の先生からのアプローチは今まで通り、週末に家を訪ねてきてくれる。
しかし娘が会いたがらないので、玄関先で私がプリント類をもらい立ち話をする。
もし私が「今の状態をもっと進展させたいんだけど何とかしてくれ」と言ったら動いてくれるんだろか…
 
その頃、適応指導教室への足が遠のき、しばらくお休みすることにしました。
「勉強」の文字がチラつき始めると気持ちが下がってきたようです。
とにかく、特性がどうこうなんて落ち込んでばかりもいられず、とにかく深く考えずに一緒にやろうと声をかける (一緒にが肝心)、外に誘ってみる…毎日とはいかなくても誘いに乗ってくれることがあればラッキーな感じで…
 
ある週末にふと思いついて、先生が訪ねてくる時間にそれとなく庭の草むしりに誘ってみました。娘はそんな時間だとはすっかり頭にないようで (もともと関心もない) うまい具合に乗ってきてくれました。
そして家の敷地内で初のご対面…どうするどうなる?