扉の向こうに佇んでいたイノチ

生家には番犬が絶えることなく飼われていた。 高校の頃、知人から犬を貰った。その犬は元気が良く、落ち着きのないやんちゃ犬であった。 ポチと名付けた。 ポチを飼い始めてから数ヶ月したある日、誰かが散歩に連れて行こうとしたのだろうか。 多分、綱は付けていたはずなのだが、向こうから走って来る車に反応して道路に…