母としては、娘に日中の活動を増やしてもらいたい気持ちはあるのだけど、
誘ってはみるものの、断られることが多い日々。
しだいに生活リズムが崩れてきていて、夜眠れていなかったり、朝になって爆睡したりとまちまちでした。
夏休み中は、兄たちもゆるみがちな生活を送っていたので、何となく様子見。
そして何かをする合間にパソコンをいじっている毎日。
ただ睡眠時間がずれているだけではないのかもしれないな・・・と思い、
夜になるとフラッシュバックが活発になっているのか医師に聞いてみると、それはあるかもしれないと。
そして医師はこう続けました。
パソコンやゲームはできれば避けたい。現実の世界になかなか戻れなくなる。
ネットは仮想世界、仮想現実。自閉症の子ども達がネットをはじめると、現実の世界に足をおろすことが疎遠になってしまう。
できるだけ体を使ったり、家の中のことを1つひとつやっていくほうが、これからのことを考えるとプラス。できるだけ現実世界を広げていく形で。
ネットは現実の感覚がどんどん遠のいてしまう、色んなことがピンとこなくなる、と。
そうかあ…ただでさえネットは良くないと言われているのに、自閉症の子はよけい危険度が増すんだ…。
しかも、娘がいかにも好きそうな世界だよね、空想とか仮想とかダークな世界とか…。
そして医師は言いました。
「自閉症としては重いですよ」
パソコンなどに反応しやすい、情報としては入りやすいが、その情報がどんどん偏っていくと。
特性は強く、人への興味が希薄すぎる。ネットのほうが人といるよりは楽しいと思う。
熱中するとこだわりも強い。新しい事の抵抗感も強い。
パソコン1台あればいつまででも1人でいると思う。
ああ・・・そうかもしれません・・・実際そうなのでしょう・・・
ネットの怖さとともに、特性の重さの怖さも同時に実感したのでした。
医師にとって、ネットの危険性と特性の重さはセットで伝えるべきと考えたのかもしれません。