スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

娘と一緒にカルテット (ネタバレ注意報)

今期、人気ドラマのひとつ『カルテット』。

 

出だしが遅れてしまいましたが、我が家でも確か、2話あたりから観ています。

このドラマを観ている方はご存知でしょうが、一言で言えば、ミステリアスな恋愛もの、という事にさせてください。

このドラマに私やオットだけでなく、娘も釘付けになって観ています。

 

なんせ、娘はそういうミステリアスな話が大好きだし、

キャラ1人ひとりの個性が光っているし、

それなりに笑いもあり、

それなりに…いえ、これがメインでしょうか… 大人の恋愛事情があふれています。

 

22時という時間帯のわりに (?) 赤裸々なラブシーンがあるわけじゃないので、

年頃の娘にはもってこいの性教育になるわけです ( 何がじゃ)。

 

そもそも娘はコミュニケーションが苦手で、学校では先生やクラスメイトと話をするのもおぼつかない人です。

 

それでも思春期の女の子らしく、

「好きな人がほしい」

「彼氏ができるかなあ」と、恋することを夢見ています。

まあ、同じ年頃の子はそんなこと、親になんて口に出さないでしょうけどね。

 

そんな娘と一緒に観る『カルテット』。

ワクワク、ドキドキなのです。

( 娘が一緒に観てるのそっちのけで私が!!)

 

松田龍平くんと、結婚が決まっている同僚のオネーサンとの絡みシーンを観てニヤニヤ、

満島ひかりさんとのキスシーンもニヤニヤ。

まあ、場面をいちいち娘に説明するのも野暮なので、黙って各々が無言で観ているわけですよ。

 

正直、私は多少の照れ臭さもあるし、多分オットもそうなんじゃないかなと思うんですが、そこはじっと堪えて…

もし娘から何か質問が飛んできた時のために、ドラマに集中しているわけです (笑)。

 

でも不思議と何も聞かれませんね。

 

おおかみこどもの雨と雪』を観た時は、

「なんであの2人、裸なの?」と聞かれたのですが、小3くらいでしたからね。

もちろん誠実に答えてあげましたよ、

「好きな人ができたらね、体をくっつけたくなるから、服が邪魔だったんじゃないかな」ってね。

 

それで今回の『カルテット 第6話』。

宮藤官九郎くんと松たか子さんとのベッドシーンが… ←そんなに激しくないよ!

そういう場面て、私もテレビに釘付けなので、娘がどんな顔で観ているのかは盗み見れないんですよね。

 

いやいや、そこはともかく、今回は官九郎くんとたか子さんの、出会いからこれまでを、それぞれの視点で辿っていくお話なのでしたが、

少しずつ、2人の関係が壊れていく様子を、ジリジリと観せているなあという印象で。

 

思わず娘に「ちゃんと言わないとダメだよねー」と言ったんですよ。

「嫌なことは嫌とか、こうしてほしいとか言わないからダメなんだよ」と。

すると娘も、うんうんとうなづいていて。

 

おお〜、これは「夫婦とは」を、『カルテット』というドラマを教材にして勉強できるではないか!

みたいな…。

 

私「やっぱさ、喧嘩すればいいんじゃないかなー」

娘「うん」

私「ムスメなら、喧嘩できそう?」

娘「う〜ん、今まで (誰とも) 喧嘩したことないし…」

私「じゃあ、喧嘩の練習しようか。誰とする? お父さん?」←何気に逃げる私。

 

本当は、夫婦ってみんながこんな形になるわけじゃないよ、と言ってあげたかったんですが、

「じゃあ、お父さんとお母さんはどんな夫婦?」なんて聞かれたら恥ずかしいので言いませんでした。

 

と言うのは嘘で、どんどん質問してくれ〜〜!!