スペクトラムしい日々

自閉症スペクトラムの娘と家族、母の日常をゆらゆらと書き綴ろうと思います

心を、待つ

昨日、兄1が買い物に行くというので、娘も誘って出かけました。

兄1が買い物している間、車の中で娘と待っていたのですが、
娘が思いがけないことを話しかけてきました。
 
要約すると、
もと協力学級の女友だちのこと。
今は同じクラスです、1度も行ってはいませんが。
その女友だちと自分との関係を伝えたかったようです。
「女子はグループを作りたがる。仕切りたがりの女子がいて、仲間意識が強い。共通の話題で盛り上がっている。
自分は、誰からも声をかけられないし、どこかの仲間には入らなくてもいいと思っている。興味のない話題だし。」
こんな内容でした。
 
(そう言えば、2年位前にもこんな話をしたこと、あったよね。
2年前から、こんな話を時々してくれたんだよね。
しだいに話してくれなくなったけど。)
 
それに対して、母は共感しつつも、母なりの娘の気持ちのありようを確認し、
母なりの提案をしてみたり。
途中で兄1が戻ってきたので、またの機会にね、ということで話は中断してしまったのですが、
それはそれで良かったかもしれません。
突き詰めてみても、すぐに答えの出る話ではないのですから。
 
娘は、音読や決められたセリフを口にするのは比較的さらりと言えます。
しかし、自分の考えや感じたことなどを表現するのはとても苦手です。
「えっと、えっと、その〜〜〜」
「え〜っと…そういうのなんて言うんだっけ…」
「…やっぱりいいや、何でもない…」
 
・・・のはざまにある思いを拾い集めながら、つなぎ合わせ、娘に渡し返す。
しかも声は小さくてもにょもにょと聞き取りにくく、何度も聞き返すことであきらめてしまわないように。
時々どもったりもするので、ゆったりとした雰囲気を意識して、のんびりかまえて。
 
そんな「作業」とも言える会話のやり取り (になっているのか?) をしていると、わたしの脳内にイメージが湧いてくる。
 
広い野原で、娘と2人きり。
首飾りをつくるために、一緒にたんぽぽの花を摘む。
娘は花がきらいではないし、興味もある。
首飾りだってできあがるのがとても楽しみ。
だけど、広い野原で花を探すのは大変そうだし面倒。
何だか時間がかかりそうだし・・・
でもお母さんが一生懸命探しているから、一緒にやってみようかな・・・
あ、見つけた。
よいしょ。
・・・うまくちぎれなかった。
あ、また見つけた。
よいしょ。
・・・この花は小さすぎるかな。
わたしって、花を見つけるのも摘むのも下手くそなんだなあ。
もうあきらめて見ていようかな・・・
それともここから離れて違うことしてようか・・・
あ、お母さんがわたしの投げ捨てたちんちくりんを拾ってる。
どうして?  何に使うのかな?
なんか、時間かけてやってるけど、何してるんだろ・・
お母さんがこっちに来た・・・
手になんか持ってる。
え・・え?  それはなーに?
「はい、あなたへの首飾りだよ」
 
そんなことがしたいんだよなあ・・・