ダークな世界にあこがれる?
ムスメ「私に必要な個性って何だろう」
ワタシ「・・・コセイ??」
ムスメ「うん」
ワタシ「・・・○はどんな個性がほしいの?」
ムスメ「う〜ん・・・天然とか」
ワタシ「て、てんねん?? (十分天然やんけ・・) その、天然がいい、と言うのは、どこで情報を得るの? 動画とか?」
ムスメ「うん」
ワタシ「へえ〜、そういうキャラが出てくるんだ・・・ その動画とかって、どんなの観てるの?」
ムスメ「ダークな・・」
ワタシ「え? だーく??」
ムスメ「ダークな世界」
ワタシ「 (ゴクリ) へ、へえ〜、ダークな世界が好きなんだ〜・・それってどんな世界なの?」
ムスメ「えーと、二次創作で @¥57€>{+% でね、ヤンデレが $%%<~•*€# でえ・・・」
(・・もう、この辺から何が何だかなのである・・・)
ワタシ「・・ねえ、人を殺してみたいとか、思う?」
ムスメ「 」
・・・なんて言ったか忘れてしまった。
でも、Yes ではなかったように思う。
逆に、死んでみたいと思う? ・・とは
微妙なので聞けなかった。
学校を休みだした頃、何かあったのかと聞いている時に
「1人で家を出て行って死にたい」
と言ったのだ。
それを聞いて、それほどうろたえたわけではない。
「死にたい」と言ったからといって、今すぐ行動に移すとは思えなかったから。
だけど、娘のこれまで生きてきたボキャブラリーの中から、
今、この言葉を選んだ。
と言うことは重く受け止めようと思った。
娘にとってその言葉は、
「ここからいなくなりたい、消えてしまいたい」
に近いのだと想像した。
それにしても「死」という言葉を子どもの口から聞くというのは
とてもふさわしくなく、
とても耳ざわりで、
あまり現実味のないものだなあ・・。
だけど、命あるその人が、命を失くしたいと口にするその言葉の重みを、
幼いながらにも丁寧に受け止めたいのです。
その後、2度とは口にせず今に至っているけれど、
口にしないだけなのかもしれないし、
そう思っていなくても、それに近い思いを抱えているのは違いないかもしれないし、
聞く側にしてみると、それをあえて聞いてみる気にはまだなれないのだった。